未経験の職種に転職や就職をすることは勇気がいりますよね?
当サイトでは実際に特定の職種で働いている方の体験や経験など生の声を紹介しています。
この記事では、精神科病院で准看護師として働く40代男性がやっている具体的な仕事を紹介します。
この職種で働いている方のお話を参考にして、転職を成功させませんか?
精神科病院で准看護師をしている方の基本情報
年第・性別 | 40代男性 |
勤めている企業名 | 精神科病院 |
職種 | 准看護師 |
社会人歴 | 21年 |
学歴 | 熊本医師会看護専門学校卒業です。 |
今の年収 | 月の手取り額:18~20万円 年間ボーナス:50万円(夏と冬合わせてです。) 年収:330万円 |
月の残業時間 | 0時間 |
准看護師の仕事内容
准看護師として精神科病棟内で勤務しており、1日の仕事の流れは次のような形になります。
・朝の申し送りを受けて患者様の情報収集。
・申し送りが終わると患者様のバイタルサイン測定実施。
・患者様に朝薬の薬与薬。
・オムツ着用している患者様の排泄ケア及び、口腔ケア実施。
・10時の血圧測定実施。
・患者様とコミュニケーションを図り、その日の精神状態の観察及び電子カルテに状態記載。
・昼食の為、食事配膳し、自身で食べれない患者様の食事介助及び嚥下状態の観察。
・12時半から13時半の1時間休憩。
・休憩から戻ってきたら、遅出勤務さんからの休憩時に何か変わった事がなかったかの申し送り。
・人員確認(ボードに患者様の名前が記載してあり、その患者さんがいたらチェックをつけていく作業)・ラジオ体操。
・午後からのコミュニケーション及び電子カルテ入力。
・状態不穏にある患者様への筋肉注射及び、頓服薬の与薬。
・16時の血圧測定実施。
・16時15分より準夜勤勤務の人へ日勤帯の出来事を申し送り。
・17時半終業。
※1日の勤務の流れは以上となります。
准看護師を仕事に選んだ理由
元々、建築関係の仕事に就いていましたが、業界全体の不景気の煽りを受け、勤めている会社が倒産の危機にあり、思い切って30代半ばで転職しようと思い、看護師を目指そうと思った事がきっかけです。
元々、人と接する事が好きなので、看護師は自身に向いているのではと思い2年間看護学校に行き資格を取りました。
看護師はまだまだ女性の職場です。
なかなか女性の中に溶け込む事が苦手な私は、男性が多く勤めている精神科の病院で勤めようと思い、今の職場で働いています。
40代男性准看護師の1日の仕事の流れ
勤務体制は3交代制となっており、日勤、準夜勤、深夜勤となっています。
日勤で説明させて頂きます。
朝6時半に起床し、朝ご飯と食べ身支度をし、7時半には家を出ます。
車出勤なのですが、通勤に40分ほどかかり勤務先に到着するのは8時10分ごろとなります。
勤務先の病院についてからはスクラブに着替え、病院の個人用カードで出勤打刻し、朝の申し送りの備えます。
準夜勤と深夜勤務では2名ペアで働く事になり、日勤帯と比べると人が少なくなりその分仕事量自体は多くなります。
※準夜勤手当:4500円。
深夜勤手当:5000円がつきます。
(1回あたり)。
准看護師の忙しい時期
この前までそうだったのですが、今年の4月に病棟内でコロナが院内感染を起こしフェーズ対応となり、かなり忙しい勤務となりました。
また4月は5類感染に移行する前だったので、感染対策が厳しく、スクラブを着用してからの防護用エプロン、ゴーグル、マスク2重貼り、手袋2重で仕事をしなくてはならず、暑さと仕事の忙しさでまさに目が回る勢いでした。
またコロナ感染により職員も次々にコロナに感染し、人出が足りない事も仕事の忙しさに影響しました。
40代男性が考える准看護師が向いている人の特徴
思いやりのある人がこの仕事に向いていると思います。
看護師の仕事は、機械では行う事ができず、人と人の信頼関係が成り立って患者様は心を開いてくれます。
精神科病棟では身体的に問題がある方はあまりおらず、精神的な問題で入院されている方がほとんどです。
その患者様の今抱えている悩みは何なのか、どこに問題があるのかを日頃からコミュニケーションを図っていき信頼を構築していく必要があります。
その中でその対象となる患者様への思いやる心、信頼関係がある程度構築されていないと心を開いてくれません。
なのでこの仕事で一番大事な「思いやりのある心」を常識的に持った人であれば看護師は向いていると思います。
40代男性が考える准看護師の強み
看護師という事もあり、周りから病気の事や身体面での相談をよく受けます。
私は精神科勤務ですが、お子さんの発達の問題だったり、思春期での対応方法など精神科でも関係あるアドバイスをする事はよくあります。
また身体的な問題でも知識はあるので、このような症状の時はどのような薬を処方してもらったほうが良いのか簡単にですがアドバイスする事もあります。
看護師は周りからよく相談される事が多い仕事になります。
ただ日々の勉強は必要になってきます。
40代男性が考える准看護師の弱み
どうしてもきつい、汚い、危険が伴う仕事です。
精神科では状態不穏の患者様が突如殴りかかってくることもあります。
また排泄処理や勤務自体がきついこと、精神的に追い詰められる事もあるので、自身の精神状態が崩れ、ケアする側が精神疾患に陥ったケースはみてきました。
ただこの仕事は患者様から感謝される仕事になるのでやりがいはあります。
40代男性が考える准看護師で働くのに有効な資格
例えば、私は准看護師なのでやはり正看護師を持っていたほうが給料は上がりますし、頼りにされます。
また認定看護師までもっておくと、その他の病院に転職して際でも、一目置かれ仕事を任せてもらえるのではと思います。
看護師は正看護師は本物で准看護師は偽物とよく揶揄されますが、私は准看護師でも責任を持って仕事をしています。
40代男性が考える准看護師で働くやりがい
患者様から感謝の言葉や、ねぎらいの言葉を受けるとこの仕事をやっててよかったと感じます。
人と人の仕事になるので難しい面もありますが、人付き合いは好きなのであまり苦はなく、患者様とバカ話をして毎日仕事を楽しんでいます。
患者様と話しをする事で自分の考えを見直す事もでき、自身を振り返る事もできる事もあるため、自身の向上意欲は上がりやすくなります。
40代男性が感じる准看護師で辛かったこと
隔離室といって、かなり状態が悪い患者様が入っている部屋があるのですが、そこの掃除の為に部屋に入った所いきなり殴りかかってこられた事があります。
突然の出来事で何があったかわからず慌てて扉を閉めたのですが、まさに恐怖そのものでした。
以降、対策として必ず2名でその患者様の部屋に入るように変更となりました。
40代男性が准看護師としてもらっている収入は高いか低いか
どちらかといえば低いと感じます。
私が准看護師なのも関係ありますが、精神科では看護師の給料は低く設定されています。
なぜかというと内科や外科は残業が当たり前のようにありますが、精神科では残業はほぼゼロでないからです。
熊本県での精神科病院の給与は全国的にみてもかなり低いほうなのではと思います。
もう少し上げてもらいたい気持ちが正直な所です。
准看護師を目指すのに持っておきたいスキル
まずこの仕事を極めるのであれば、正看護師は必須だと思います。
准看護師どまりだと上に行く事ができないですし、役職につく事もできません。
正看護師になれば、役職、例えば病棟長になり自身がした看護を展開する事も可能です。
幅広い看護を提供できるようになるので選択肢は増えますし、やりがいも今以上に上がると思います。
精神科病院で准看護師として働く40代男性がやっている具体的な仕事とは?まとめ
40代男性、精神科病院で准看護師として働いている。
月の手取り額は18~20万円、年収は330万円。
仕事の流れにはバイタルサイン測定、薬の投与、排泄ケアなどが含まれる。
患者とのコミュニケーションと精神状態の観察も重要。
勤務は3交代制で、日勤、準夜勤、深夜勤がある。
コロナ感染が院内で発生した際は、仕事が特に忙しくなった。
思いやりのある人がこの仕事に向いていると考えている。
精神科での仕事は、身体的なケアよりも精神的なケアが中心。
准看護師の強みとして、多くの相談を受けることがある。
准看護師の弱みとして、精神的、物理的な危険が伴うことがある。
正看護師の資格を持つと、給料や役職の面で有利。
精神科病院での給与は全体的に低く、特に熊本県では低いと感じている。
仕事のやりがいとして、患者からの感謝やねぎらいの言葉がある。
仕事で辛かったこととして、状態が悪い患者から攻撃を受けた経験がある。
准看護師を目指すなら、正看護師の資格が必須で、役職にもつける。
いかがでしたか?
精神科病院で准看護師として働く40代男性がやっている具体的な仕事が職種選びの参考になっていれば幸いです。
この記事で、40代男性が精神科病院でどんな仕事をしているのか、しっかりと知ることができましたね。
当サイトでは、このほかにも様々な職種で働いている方の生の体験談を紹介しています。
是非役立ててみてください!