未経験の職種に転職や就職をすることは勇気がいりますよね。
当サイトでは実際に特定の職種で働いている方の体験や経験など生の声を紹介しています。
この記事では、私立高校の養護教諭で働く20代女性がやっている具体的な仕事を紹介します。
この職種で働いている方のお話を参考にして、転職を成功させませんか?
私立高校で養護教諭をしている方の基本情報
年第・性別 | 20代女性 |
勤めている企業名 | 私立高校 |
職種 | 養護教諭 |
社会人歴 | 4年です。 |
学歴 | 金沢大学卒業です。 |
今の年収 | 月の手取り額:20万円 年間ボーナス:100万円(約4か月分) 年収:400万円 |
月の残業時間 | 0時間です。 |
私立高校の養護教諭の仕事内容
高等学校の保健室にいる教員です。
生徒や職員の健康管理、保健指導を行います。
主に体調不良になった生徒の対応をしたり、けがをした生徒の手当てを行います。
近年は複雑な現代課題を抱えた生徒や不登校の生徒が増加しているため、そのような状況でも生徒が安心して学校に通える環境づくりを担任、部活の顧問、保護者と連絡を取り合い、行っています。
また、生徒の健康状態の把握のため、年に数回健康診断を実施します。
健康診断はあくまでスクリーニングなので、異常が見つかった場合には、病院を受診できるように手配をします。
生徒が健康で元気に学校に通えるようサポートする仕事です。
私立高校の養護教諭を仕事に選んだ理由
もともと幼いころから教員に憧れていました。
子どもとかかわることが好きで、話を聞いたり相談に乗ることが得意なので、養護教諭に向いているのではないかと考え、目指してきました。
教員採用試験には受かるのが難関な年があり、確実になれるか不安だったので、養護教諭を志望し看護師免許もとることで、職に就けない不安を解消できると考えました。
幼稚園、小中学校、高等学校とある中で、自分と近い年齢の生徒の悩みや相談にのることで、自分のスキルをもっと磨くことができるのではないかと考え、高等学校を選びました。
私立高校に勤める20代女性養護教諭の1日の仕事の流れ
起床は6:30で、通勤は40分かかり、8:10に出勤します。
学校についてからは、午前中生徒の健康観察、出席確認をして、午後は、事務作業(健康診断の入力等)をします。
放課後は職員会議やそれぞれの公務分掌に合わせた会議に出席します。
一日を通して体調不良やケガをした生徒の対応、心身の不調を抱えた生徒の相談に乗ります。
帰宅時間は18時ごろですが、生徒対応で夜や休日に呼び出されることや連絡がくることもあります。
私立高校の養護教諭が忙しい時期
4月から6月にかけて生徒の健康診断があるので忙しいです。
健康診断の企画、運営、会場準備まで一人で行うので、1日中休憩をとる暇もなく動いています。
また、健康診断が終わるとすぐに異常があった生徒に受診勧告書を発行しなければならないので、システムに入力し、1人1人家庭に通知が届くよう手配します。
健康診断結果も一人一枚ずつ紙にまとめ、5年保存できるよう整理しておく必要があるので、かなり忙しくなります。
20代女性が考える私立高校の養護教諭が向いている人の特徴
健康診断等、保健関係の行事については、1人で企画、運営、準備ができる人、人を使うのがうまい人が向いていると思います。
また、高校生が保健室でする相談は、高校生であっても1人で抱えきれない場合の大きい悩みであることが多く、教員としても解決してあげにくいことも多いので、人脈を広げ、窓口を知っていて頼れるようにしておく力があり、また感情移入しすぎない力がある人が向いていると思います。
また、もちろんですがコミュニケーション能力や傾聴する力も必要です。
20代女性が考える私立高校の養護教諭にある強み
まず第1救急に強くなると思います。
けがや病気で倒れた人がいた場合、動揺することなく適切な処置ができるようになります。
突然倒れた人がいる場合は、初期の処置が大切です。
一人でも多くの命を助けることができます。
また、企画、計画、実行に移すことが容易になります。
普段から、一人で考え、実行、反省とできるので、1人ですべてやる力がつきます。
一日の仕事のタスクも自分で決めなければならないので、責任感や計画力もつきます。
20代女性が考える私立高校の養護教諭にある弱み
週に6回(土曜日も)授業日となっているので、週末の休日が1日しかなく、まとまった休日が取れないところです。
また、早朝でも夜中でも生徒が問題を起こした際には、向かったり連絡をとらなければいけないことです。
保護者からの連絡も夜間休日問わずにあり、クレームも多いため、その対応を行わなければならず、気が抜けません。
20代女性が考える私立高校の養護教諭で働くのに有効な資格
私は医療の知識なしで、生徒の健康管理を一人で行うのは怖かったので、看護師免許を取得しました。
そのおかげで、自信をもってけがや病気の判断ができていると思います。
保健教育に強みを持ちたい場合は、体育の教員免許を取得している方も多いです。
また、教職員の健康管理、健康相談を受けるにあたって知識を得たいと思い、私はメンタルヘルスマネジメント検定を受験しました。
20代女性が考える私立高校の養護教諭で働くやりがい
元気がなかった生徒が学校で楽しそうに過ごしているのを見ることです。
養護教諭としての役目は、保健室に来ることなく、楽しく安全に安心して学校に通えるようにすることだと思っています。
もう一つは、生徒が本音で話せる唯一の大人となれることです。
高校生の時期はどうしても保護者とうまくコミュニケーションをとれなかったり、担任の先生と馬が合わず、生徒が本音で話せる大人が少なくなります。
生徒が保健室で本音を話し、少しでもスッキリした気持ちで教室に帰っていくのを見るのが嬉しいです。
20代女性が感じる私立高校の養護教諭で辛かったこと
保護者からのクレーム対応は未だに慣れません。
学校側として、保護者からの意見や要望は受け入れ、誤ったことをしてしまった場合にはそのことについて謝ることが難しいです。
言い合いではなく、学校の方針を受け入れてほしい、とお願いしています。
私は何度も保護者からのクレーム連絡のあと心が折れて泣いてしまったことがあります。
20代女性が私立高校の養護教諭としてもらっている収入は高いか低いか
同じ職種の人と比べると、一般的な年収であると思います。
しかし、同年代の同じ職種の中では高いと思います。
理由は、私立教員で公務員と比べると土曜日出勤もあり、福利厚生も少ないため高いのだと思います。
年齢に応じて給料が変わるので、努力してあがるわけではないですが、やりがいが多く、今の収入に満足しています。
私立高校の養護教諭で働いていくなら持っておきたいスキル
生徒との信頼関係をうまく築きながら、教員としての立場を守れるようになれば良いと思います。
保健室で単に生徒に甘くし、生徒のいうことをすべて聞いていれば生徒から好かれます。
しかし、それでは教員としてなめられてしまいます。
教員という立場から、保健室が生徒の居場所となって、生徒が成長できる場所にしていくことが大切だと思います。
私立高校の養護教諭で働く20代女性がやっている具体的な仕事まとめ
主な仕事は生徒や職員の健康管理と保健指導。
体調不良やけがをした生徒の対応も担当。
不登校や心の問題を抱えた生徒のサポートも行う。
年に数回、健康診断を実施し、必要な手配をする。
養護教諭になった理由は、子どもと関わることが好きで、教員に憧れていたから。
一日の仕事の流れには、健康観察、出席確認、事務作業、会議が含まれる。
忙しい時期は4月から6月で、健康診断の企画から運営まで一手に担う。
向いている人の特徴は、企画力とコミュニケーション能力が高いこと。
養護教諭の強みは、第1救急に強く、企画から実行までできる。
養護教諭の弱みは、休日が少なく、いつでも呼び出される可能性がある。
有効な資格には、看護師免許やメンタルヘルスマネジメント検定がある。
やりがいは、生徒が元気に学校生活を送っているのを見ること。
辛かったことは、保護者からのクレーム対応。
収入は同年代の同職種に比べて高いと感じている。
持っておきたいスキルは、生徒との信頼関係を築きつつ、教員としての立場を守る能力。
いかがでしたか?
この記事で、私立高校の養護教諭がどんな仕事をしているのか、どんなスキルや資格が必要なのかを知ることができましたね。
この仕事は生徒の健康を守る大切な役割を果たしています。
私立高校の養護教諭で働く20代女性がやっている具体的な仕事が職種選びの参考になっていれば幸いです。
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