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在宅ワーク(ライター)で本当にあったトラブル事例

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在宅ワーク(ライター)で本当にあったトラブル事例

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悩み子

在宅ワークであるトラブル事例を知りたいです。

トム

1つの事例を見ていきましょう。

この記事の他にもトラブル事例を紹介しています。

もしよろしければ、読んでみてください!

目次

実際にあったトラブル事例

疲れた女性

同章は短編小説感覚で、語り部(登場人物)とご自身を重ね合わせてご一読ください。

ご紹介するのは先輩在宅ライターの、忘れられないトラブル体験談。

生々しい当時の記憶をお伝えすべく、ご本人の独り語りをそのまま掲載します。

◆体験談その1・社会人失格起業家集団!?謎の七色メールから組織崩壊の顛末

語り手:Aさん(45歳男性・自営業)

今でも理解不能なこの体験は、ここまで述べ10年間の在宅ライター歴のなかでも、その異常さが際立っていました。

無料動画配信のシナリオに使えるかとも思いましたが、作り話だと笑われて終わりだろうと、ここまでお蔵入りさせていました。

今回この機会をいただけたことで、初めてお話する決心がつきました。

この企業のライター募集告知を見つけたのは、在宅ワークの情報を無料で閲覧できる、とある老舗サイトでした。

一等地の綺麗なオフィスビルに入居中のベンチャー企業との触れ込みで、ホームページも洗練された印象でした。

20代のスタイリッシュなスタッフの笑顔が、画面のあちらこちらに溢れていましたね。

「これはイメージアップを狙った配信だろうな」

続いて代表者の経営理念その他を、じっくりと読ませてもらいました。

「面構えや話の内容からも、極端なワンマン経営だろうな」

部下を力でねじ伏せるタイプの青年社長……あくまで私の勝手な第一印象でしたが、正直好印象ではありませんでした。

トントン拍子に話がまとまり、指定された条件を満たす記事の執筆が始まりました。

最初の担当者は手際も良く、なにより報酬面がかなり以上の好条件だったこともあり、

「これは良い出会いに恵まれたかも?長い取引となるよう頑張ろう」

ところが突然の担当者交代から、状況は一変。

意味不明な日々から信じられない結末へと続く扉へと、私は引き込まれてしまったのです。

☆異変を過ぎた異常な対応

若い女性だと名乗る新担当者は、とにかくレスポンスが悪いどころか、まともに連絡すら取れません。

指定された締切日を過ぎても、記事を査収いただけたのか修正が必要なのか、まったく音沙汰がありません。

当然次の案件をご依頼もいただけず、飼い殺し同然の状況に陥ってしまいました。

仕方なく幾度も督促を届けてみれば、何事も無かったかのように次の依頼だけが届く繰り返し。

約束通りに原稿料は振り込まれ続けましたが、これでは何をやっているのやら、とてもビジネスとはいえません。

いきなり上司に告げ口するのも可哀想だと、彼女に実質最終通告とも読める文面を送信しました。

やや強めの文言で適正な対応を求めたところ、やはりの無反応。

そして数日後、目の前に映し出された彼女からのメール全文は、今も手元に保存してあります。

<部分転記>

ポロサツ(※札幌のこと?)に旅行に行ってましたァ!

〇〇さん(※私の苗字)の記事はむずかしくてわからないから苦手です。

面倒くさいし、次の依頼、どうしよっかなァ……

一番小さな8Pで、しかも単語ごとに『赤』『青』『黄』『緑』『茶』などと、カラフルを超越した色づかいでした。

これはビジネスメールではない!

代表者への直通アドレスに、これまでの一部始終を文字にして届けました。

もちろん生産性ゼロの、こちらにとってはメリット皆無の徒労です。

そこから数日経過しても、何の反応もありません。

さすがに腹に据えかねた私は、この情報を掲載していたサイト運営会社への通報を視野に入れつつ、どうにか自らを制しました。

・最後のチャンスを与える意味で、電話してみよう。

電話をかけてみれば、棒読み口調の女性の声が、とても社会人の日本語とは思えない文言を発していたようでした。

口調が荒くならぬよう自身をなだめつつ、どうにか要件を話し終えようとする寸前、突然保留中に。

どれくらい待たされたでしょうか?

次に聞こえてきたのは男性の声……公式サイトで目にした代表者でした。

だったら話は早いと思った瞬間、私はいきなり罵倒されてしまったのです。

「電話してくるなんて失礼じゃないですか!?」

はあ?

「ウチの若い子たちは電話が苦手で怖いんです!我が社を恐喝するつもりですか!?」

バカ負けでしたが、実はこの話、この後にさらなるクライマックスが待っていたのです。

☆社内クーデター!?一方的に届けられた極秘資料

意味不明なこの一件から数週間が経ち、ようやく腹の虫が落ち着き始めたタイミングで、1通のメールが届きました。

「過日の謝罪とお詫びと関係修復を願って、破格の条件で仕事を依頼したい」

見知らぬ男性担当者名で書かれた文面は、ビジネスメールとして十分合格点でした。

少なくともこの人物であれば大丈夫だろうと、疑いなく添付されていたURLをクリックしたところ……

「な、なんだこりゃ!?」

画面に表示されたのは、この会社にとって間違いなく最重要社内秘。

私たち外注ライターの個人情報と社内査定の一覧だったのです。

合計十数名の名前・住所・性別・生年月日・連絡先が一覧表内にズラリ。

もちろん私の欄も確認できました。

そして目が点どころか呼吸を忘れたのが、右隣の社内査定欄に書かれた文言でした。

その一部をそのままご紹介しましょう。

<一部転記>

〇〇さん

誤字脱字が治らないバカ。

発■障■だろうな。

あちこちからコピペしたのをつないで記事にしているようだし。

誰だよこんなの採用したのは!?

△△さん

時間にルーズなくせに偉そうな物言いのイヤなやつ。

ウチの女子とメール交換する目的で、これやってんじゃないのかな。

絶対ハ■で全身剛■だよ。

キモい!

◇◇さん

こいつ仲介野郎かも?

ウチが発注した案件を下請けに書かせてピンハネしてる可能性大。

修正が遅かったりできないのが証拠。

だけど記事の質はまあまあ良いから、切れないんだよナ。

ちなみに誓って嘘ではなく、他の数名と同様、私の評価は白紙でした。

『箸にも棒にもかからない』ってことだったのでしょうね。

心臓がバクバク未満から、思わずニヤリ!としていましたね。

急いで証拠画像をデータとして保存してから、代表に現状をメールで知らせてあげました。

反応は驚くほど速く、数十分後にいきなり電話がかかってきましたよ。

「いきなり電話するのは失礼な行為じゃなかったのですか?」

狙いすまして放ったこの一言、気分良かったですよ。

「デ、データを返してください」

「返すもなにも、そっちから勝手に送り付けてきたんだろ?こんなの1円の価値もない。欲しけりゃ取りに来い!」

動揺していたのか、神妙であるべき謝罪の声が震えて半笑いでした。

それでもこんなヤツを追い詰めたところで、膨らむのは虚無感ばかりです。

「拡散とか通報とか、そんな意味のないことは誓ってしないから。それよりおたく、これって社内クーデターだろ!?」

スタッフの誰かが恨みを積もらせた果ての革新的犯行なのは、誰の目にも一目瞭然でした。

「まずはテメエの足下を見直すことだね。それからいつでもおいでよ。あんたの手でパソコンのデータ、消去させてあげるからさ」

その後?……それっきりこのトラブルが自然消滅したのか、それすらもわからないまま、あれから数年が経過しています。

どうでもいいですけどね。

<このトラブルを経験して学んだこと>

やっぱり万一の際に仲介してくれる、信頼できる第三者が必要だと痛感しましたね。

この案件を配信していたサイトは、通報こそ受け付けてくれるようでしたが、仲裁や救済は期待できない規約でした。

相手先との折衝や契約はすべて私自身でしたし、個人情報も提出していましたしね。

この一件以来、新たな案件は在宅副業サポートサイト経由を徹底しています。

それからこれは後になって知ったことでしたが、この企業は当時、一部の在宅ライターの間では、

「業界でも屈指の好待遇&ここと取引できることがステータス」

囁かれていたみたいでしたが、実際はこの通り、お粗末の極みでした。

ちなみに音信不通になって数ヵ月後、偶然この企業の公式サイトを開いてしまったところ、閲覧不可(NOT FOUND)状態でした。

高級オフィスビルだけでなく、経済社会から姿を消してしまったみたいですね。

路頭に迷っただろう若いスタッフたちが、少しだけ可哀想かな?

七色メッセージのあの女性担当者には、そんな気持ちは欠片もありませんけどね。

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